■ - ヰ式ログ

『輪るピングドラム』を全話視聴。子供にとって家族はかけがえのない拠り所だけど、誰もが幸せな家族に迎えられるわけじゃない。家族に呪われた子供が、呪いを解くため愛を探し、家族を再生する。まだ十分に消化できてないけど、そういうこと？読み解きの導線が豊富で、再度視聴したい魅力たっぷり。

『輪るピングドラム』には『南極物語』にちなんだ名前がちらほら出てくるけど、多蕗桂樹と時籠ゆりの苗字がタロ・ジロとも読めるという話を聞いて、なるほどなーと思いました。タロとジロは故あって南極（氷の世界）に置き去りにされたけど、奇跡的に生き延びます。生存戦略、したんでしょうね。

『輪るピングドラム』の愛を探す子供たちから、ロクニシコージ『こぐまレンサ』を連想。こぐまもまた、運命の至る場所からやって来た少女だろう。また家族という因果の輪廻からの解放という方向で、今年観た映画で5本指に入れたいほど堪能した『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』も連想。

ロクニシコージ『こぐまレンサ』は、ちょうおすすめマンガですよ。絵の拙さで敬遠されがちだろうけど、お話の構成力が抜群で、錯綜する因果が然るべき一点に収束するカタルシスが大変気持ちいい。あと、絵は拙いのに、女の子の絵が不思議と魅力的。各話の扉絵の女の子とか、ちょうかわいいんだよなー。