23:54

DVDで借りてきた『マイ・バック・ページ』を観たんだけど、たぶんこれ、すごくいい映画なんですよ、きっと。その感触は何となく、でも確実に分かるんだけど、何だかお話にうまく乗れなくて、すげーくやしい。どうして僕はこの映画に乗れなかったんだろうなー。もったいない。

マイ・バック・ページ [DVD]

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23:57

マイ・バック・ページ』は、お話の軸に「よくわからないイヤな感じ」とか「後ろめたさ」みたいなのがあって、妻夫木聡が演じる主人公はそれにずるずると引きずられるんだけど、たぶん僕はそこに乗れてないんだろうなあ。自分が正しいと信じてるなら、なんでそんな後ろめたいの? とか思っちゃう。

24:01

マイ・バック・ページ』は、松山ケンイチ演じる口先だけのペテン師のような男が魅力的で印象に残った。この男にとって革命は二の次で、本当はカリスマになりたいだけなんですよ、きっと。だから「キミは本当は何をやりたいんだ?」とつっこまれると口ごもってしまう。本人もそれがわかってるっぽいのがいいですね。

24:18

そういえば、井浦秀夫『少年の国』で描かれていた学生運動に参加しなかった人の後ろめたさは、たぶんきっと、『マイ・バック・ページ』で描かれていた後ろめたさと地続きなんだろうなー、と思いました。『少年の国』は新興宗教の勃興と崩壊を描いたお話で、すこぶる面白いですよ。

25:10

「世界では多くの酷いことが起きてるのに、自分は安全地帯にいて良いのか?」みたいなことをたまに考えるけど、でもさー、やっぱり自分が一番大事ですよ。大義に殉ずる前に、まず自分のことを考えようよ。自分の幸せと大義がつながれば、大義に殉ずればいいし。その大義は、自分の幸せにつながるの?